羽倉ランドセル「耐性牛革スタンダード」の試着イメージや背負いごこち、質感から細部の縫製まで写真50枚くらいで口コミ解説しています。
また、今回ご紹介するランドセルは、羽倉の品質や匠の技が凝縮されたモデルとなりますので、人気が高い「羽倉オーダーランドセル」や、新シリーズ「耐性牛革バイカラー」のご参考にもしていただけます。
この記事がお役に立てば幸いです。
4児のママ兼ランドセルフィッターの「あや」です。お子様のからだへの負担が少ないランドセルの選び方や最新情報を発信しています。ぜひご活用ください。
1. 羽倉ランドセル「耐性牛革スタンダード」とは?
羽倉ランドセルの魅力は次の5つです。
- カラーバリエーション24色「はくらいろ」
- 羽倉最大の特徴「鋲なしフラップ」
- ピッカピカに見惚れてしまう「コバ塗り」
- 細部まで職人仕上げ「菊寄せ」「0番糸×ひし針」
- 組み合わせ24万通り以上「オーダーランドセル」
そして、今回口コミする「耐性牛革スタンダード」というモデルは、この魅力5つが詰まった、まさに羽倉スタンダードなランドセルになります。さらに、人気の羽倉オーダーランドセルはこのモデルをベースに自分好みにカスタマイズする仕様となっているので、この記事の口コミが参考になるかと思います。
羽倉ランドセルの詳細については、次の記事もあわせてご覧ください。
2. 羽倉「耐性牛革スタンダード(ピンクベージュ)」の口コミレビュー
外見・内装
羽倉ランドセルの耐性牛革スタンダード24色の中から、今回はピンクベージュを口コミします。流行りのニュアンスカラー(くすみカラー)で、とてもおしゃれでカワイイ色です。
羽倉の大きな特徴と言えば「鋲なしフラップ」です。ランドセルのフラップ(かぶせ)に、鋲(びょう)という留め具がついてません。
一般的なランドセルのかぶせにある鋲(びょう)は、かぶせと錠前ベルトを固定するために必要な金具。その金具がない「羽倉の鋲なしフラップ」を作るには通常よりも多くの複雑な工程が必要となり、時間と労力、技術も必要になります。
鋲がないことでシンプルかつ繊細で、本革の美しさ・風合いが際立つ上質なデザインに仕上がっています。
背あて・肩ベルト裏のカラーはホワイト。本体カラーによって、ブラック・ピンク・アイスブルーの計4種類の配色があります。オーダーランドセルの場合は、メイン・サイドカラーの他に、背あてと肩ベルトの色をそれぞれ変更できます。
肩ベルトは、肩の丸みや脇腹のカーブにもすき間なくフィットするように立体的なS字形状になっていて、ベルト全体で負荷を受け止めることができるので子供のからだへの負担が分散されます。
肩ベルトのDカンは、オプションで光を反射する「光るDカン」にもアップグレードできます。
カブセを開けてみると、小マチや前ポケット・前締めベルトにステッチの絶妙なバランス配置に驚きます。細部まで美しさへのこだわりが感じられます。
内装はシックなチェック柄。大人な印象で高学年になっても使えます。
内装カラーは、本体カラーで変わります。
底板は取り外すことができませんが、お手入れは簡単。耐加水分解性ポリウレタンという素材なので、硬く絞った布での水拭きOKです。鉛筆汚れは消しゴムを使うとよく取れます。
モデル | 耐性牛革スタンダード |
価格 | 68,200円 |
カラー | ピンクベージュ(全24色) |
重さ | 1,310g |
大マチ幅 | 12cm |
素材 | 【ハイブリッド構造】 フラップ表:耐性牛革 大マチ/フラップ裏/肩ベルト表:コードレ(人工皮革) 内装:耐加水分解性ポリウレタン 背あて/肩ベルト裏:モルビーナ(人工皮革) |
コバ処理 | コバ塗り |
モデル試着イメージ
モデル①身長110cm
少し小柄な1年生くらいの身長110cmです。
ランドセルが大きめに感じますが、体格が小さい子でもしっかりフィットしています。
モデルが男の子なので、男の子向けカラーイメージを作ってみました。
モデル②身長128cm
2年生くらいの身長128cmです。
羽倉ランドセルの肩ベルトは身長170cmまで対応できるようになっています。子どもの成長や季節の服装に合わせ調整しましょう。
背負いごこち
羽倉のランドセルを背負うと、背筋がピンと伸びて自然に姿勢がよくなっているのがわかります。そのヒミツは次の3つです。
- 立ち上げ式肩ベルト
- 非連動型の背カン
- S字肩ベルト
ランドセルが高い位置で安定し、水平に背負えるので体感重量が軽減されます。お子様のからだを守り、成長をサポートする機能です。
肩ベルトは根元が立ち上がっている「立ち上がり背カン」。左右がそれぞれ独立して動く設計です。身体が大きくなってもゆったり腕が通せます。専門メーカーがつくる日本製の金具で、耐久性にも優れています。
背あてのクッションは、適度な硬さと柔らかさを兼ね備え、通気性に優れた人工皮革を使用しているので夏場でもムレにくく快適です。
背あてクッションのぶ厚さがポイントです。腰のくぼみにふっくら密着してランドセルを正しい姿勢で背負うことができます。
ランドセルは正しく背負うことで、お子様のからだへの負担が減り、正しい姿勢づくりもサポートしてくれます。最近、話題となっている小学生の腰痛・肩こりや、猫背などの悪姿勢の予防にも効果的です。
匠の技
工房系ならではの羽倉ランドセル匠の技をご紹介します。
コバ塗り
- コバ塗り:革の裁断面(コバ)にニスを何度もニスを塗り重ね、艶が出るまで丁寧に磨くことで美しく仕上げる技法
かぶせの周囲を革で巻いて仕上げる「ヘリ巻き」のランドセルと比べ、「コバ塗り」はすっきりシャープでスタイリッシュなフォルムになります。大量生産ではとてもマネのできない、手作りランドセルならではの高級感が魅力です。
6年間完全無料保証で、コバ塗りの補修も無料(1回のみ)です。せっかく羽倉ランドセルを検討するなら、コバ塗りモデルを候補にするのが絶対オススメです。
菊寄せ
- 菊寄せ:底の角のカーブの部分にヒダを寄せていく技術※「刻み」とも言う
「菊寄せ」も熟練技のひとつ。均一に寄せたヒダが、角のカーブをなめらかに整えます。ゆるみなくおさめることで、どこから見てもすっきり端正な印象になります。
左右のヒダはそれぞれ高さも幅も均等に仕上がっています。ぐっと深くヒダを刻むのは、力加減が難しい職人技です。
0番糸×ひし針
羽倉ランドセルと言えば、0番糸とひし針のコンビネーションも魅力です。
- 0番糸:ミシン糸としてはもっとも太い糸
- ひし針:針先に角があり刃物のようになっていて、縫い目が斜めになるのが特徴
大きなパーツは丈夫な0番糸でつなぎ合わせられ、強度も高いです。太い糸が良いアクセントとなり、ランドセルに深みが増しています。
ひし針は糸の締まりが良く、斜めの縫い目が立体的で美しいステッチになります。革に陰影ができ、表情豊かなランドセルに仕上がっています。
ステッチディテール
耐性牛革フラップ(かぶせ)
今回口コミしている羽倉「耐性牛革スタンダード」は、牛革と人工皮革の素材を組み合わせたハイブリッドランドセルです。
- フラップ表:耐性牛革
- 大マチ・フラップ裏・肩ベルト表:コードレ(人工皮革)
ハイブリッドランドセルは、100%牛革ランドセルよりも本体が軽量なため、からだへの負担が少なく、価格はリーズナブルという大きなメリットがあります。
羽倉の耐性牛革は、本革の質感を損なわない極薄フィルムを張り付け、撥水性や耐久性が高められています。高品質な本革の風合いや、長く使うほどエイジング(経年変化)を楽しめます。
容量・収納力
羽倉ランドセルの収納は、全モデル共通して次の3つです。
- 大マチ(メインボックス)
- 小マチ
- 前ポケット
大マチ(メインボックス)
羽倉「耐性牛革スタンダード」のメイン収納ボックスの大マチ幅は12cmです。最近は他メーカーから大マチ幅13~13.5cmの超大容量ランドセルも出ています。ですが、うちの子は12cm幅で不便なく使えているので、12cmあれば収納力は十分だと思います。
上の写真は、小学4年生の比較的荷物が多くなる週末のランドセル中身です。
- 教科書・ノート(計9冊)
- 連絡帳・連絡袋
- 水筒
- 給食着
そして、次が羽倉ランドセルに詰め替えた写真になります。
キレイに収納できました。まだ容量に余裕があるので、タブレット持ち帰りになってもランドセルに入れることができます。
小マチ
小マチは、小さめと感じます。あと1cmくらいマチ幅があれば、筆箱がスムーズに出し入れできて便利なのですが…。ランドセルで初の「豊岡鞄」ブランド認定のタグ付きです。
前ポケット
前ポケットは、シングルファスナーですが大きく開くラウンド型。ガバッと開くので子供でも出し入れがしやすく、奥行きもあります。ハンカチ・ティッシュなど小物収納に便利です。
仕立てが美しく、この洗練されたカーブラインがなんとも愛らしいです。
ポケット内は内張りされてあり、大事なカギやGPS端末などを引っ掛けるフック付きです。
強度・安全機能
強度
羽倉のランドセルは軽くて強度もバツグンです。サイドにはT字の強化芯材が入っているので、子供がランドセルに乗ったくらいで折れ曲がることはまずないかと思います。しっかり耐久テストを行っている点も信頼度が高いです。
ななめの力に対しては柔軟に力を逃がし、すぐに元のかたちに戻ります。型崩れの心配なく、6年間使えそうです。
安全機能
反射材は、前締めベルト部分のみと少なめ。オプションで肩ベルトDカンを反射材付きに変更可能です。
ランドセルサイドのナスカンは、大きな負荷(24㎏程度)で外れる「安全ナスカン」となっています。巻き込まれ事故防止に役立ちます。※外れた場合は無料修理対象
使いやすさ
オートロック錠
オートロックは、ほとんどのランドセルに標準装備されているので、子供でも簡単に操作できるかがポイントです。
この小さなボタンが押されることで、クルッと回りロックがかかります。
ランドセルの作りが正確なので穴とロックのズレはありません。
動きはとてもスムーズです。指1本で、力はいりません。
一方、羽倉のランドセルはマグネット式ではありませんが、これほどスムーズに施錠することができるので磁石は必要ないと感じました。
メッシュポケット
時間割表などを入れるフラップ裏のポケットです。
メッシュになっているので雨に濡れても乾きやすく、カビが発生しにくい。
ポケット内に「かえし」がついているのは嬉しいです。
フラップを開け閉めしても「かえし」に引っかかるので、ズレ落ちてきません。
ネームプレート
有料オプション(3,300円)で名前を刻印できます。ひらがな・漢字・ローマ字でフォントも選べます。
刻印なしでも、無地プレートはつくので違和感はありません。
3. 羽倉ランドセルおすすめモデル
羽倉ランドセルでおすすめしたいモデルは「耐性牛革シリーズ」3モデルと「オーダーランドセル」です。羽倉の魅力がふんだんに詰まったランドセルとなっています。
- カラーバリエーション24色「はくらいろ」
- 羽倉最大の特徴「鋲なしフラップ」
- ピッカピカに見惚れてしまう「コバ塗り」
- 細部まで職人仕上げ「菊寄せ」「0番糸×ひし針」
- 組み合わせ24万通り以上「オーダーランドセル」
耐性牛革シリーズ
「耐性牛革スタンダード」は、豊富なカラバリ&コバ塗り仕様。迷ったらここから検討しておけば失敗はない羽倉の顔とも言えるモデル。
2025年NEWモデル「耐性牛革バイカラー」は、羽倉のオーダーランドセルで特に人気の高い組み合わせの中から専任デザイナーが配色にこだわってセレクトした特別な6種類。オーダーランドセルよりお買い得です。
「耐性牛革ウイングチップ」は、カブセがコンビカラーのハイセンスデザイン。ウイングチップとは紳士靴でよく見かけるW字型の装飾。男の子人気が高いモデルです。
モデル | 耐性牛革スタンダード | 耐性牛革バイカラー | 耐性牛革ウイングチップ |
価格 | 68,200円 | 71,500円 | 77,000円 |
カラバリ | 24色 | 6色 | 7色 |
重さ | 1,310g | 1,310g | 1,340g |
素材 | フラップ表:耐性牛革 大マチ・フラップ裏・肩ベルト表:コードレ(人工皮革) | ||
大マチ幅 | 12cm | ||
コバ処理 | コバ塗り |
羽倉のオーダーランドセル
お好みのカラーを自由に組み合わせたい、という人は「羽倉のオーダーランドセル」のシミュレーターを試してみましょう。
カラー変更箇所が増えるほど追加料金となりますが、セット割やネームプレート刻印・光るDカン無料は嬉しい購入特典です。「スタンダード・バイカラー」と比較検討してみましょう。
モデル | 羽倉のオーダーランドセル |
価格 | 基本料金71,500円 ※ サイドカラー変更+5,500円 背あてカラー変更+3,300円 肩ベルト裏カラー変更+3,300円 セット割(背あて・肩ベルト変更-1,100円) |
カラバリ | メイン24色、サイド25色、背あて・肩ベルト裏4色 |
重さ | 1,310g |
素材 | フラップ表:耐性牛革 大マチ・フラップ裏・肩ベルト表:コードレ(人工皮革) |
大マチ幅 | 12cm |
コバ処理 | コバ塗り |
購入特典 | ネームプレート刻印無料※通常3,300円 光るDカン無料※通常1,650円 |
4. 迷ったときに試してほしい3メーカー
当サイトがおすすめしているランドセルは次の3つです。
- 「セイバン(天使のはね)」高機能・高性能・高品質の業界最大手。決められない人、失敗したくない人におすすめ。
- 「フィットちゃん(ハシモト)」モデル・カラー・価格帯が豊富。たくさんの種類から選びたい人におすすめ。
- 「モギカバン」背負いやすさも重視している工房系。本革・手縫い・匠の技を堪能したい人におすすめ。
この3つのメーカーは「丈夫さ・軽く感じる機能・安全性・快適性・収納力」の面で、ランドセルフィッターが自信をもっておすすめできるレベルになっています。
また、ランドセル貸し出しサービスがあるので、全国のどこのご家庭でも実際に試すことができます。
どのメーカーやモデルを選ぶさいも、まずはご紹介した3メーカーと比べて良い点、悪い点を検討すると、ランドセル選びの質がグッと上がります。
PDFファイルダウンロードはこちら
- 軽く押して「型崩れ」しない?重要!
丈夫さ・頑丈さを比べるには、ランドセルを抱きかかえて少し力を加えてみよう。 - 内側に「金属」などがむき出しになっていない?
教材や指・爪が引っかかってケガしないかチェック。同時に底面を外して掃除できるかも確認しておこう。 - 肩ベルトや背あてなど「痛い」ところがない?
特にからだに直接触れる肩・腰・背中は要チェック。腕を振ったり、しゃがんだり、いろいろなポーズで試してみよう。 - 背あて・肩ベルトの「通気性・クッション性」は?重要!
小学生の通学時間(往復)の全国平均は47.3分。夏場の炎天下や、ランドセルの重量をカバーする快適性をチェック。 - 背中とランドセルに「すき間」はない?重要!
背中とランドセルの間にすき間ができる場合、軽く感じる効果はゼロだと思ってください。ベルト穴を調整して要確認。 - 正しい「姿勢」で背負えてる?
腰痛や猫背の原因にならないように、からだの線が傾いていないか、背中とランドセルの中心がそろっているかチェック。 - 動き回っても「ブレ」ない?
安定しないランドセルは重心もブレて負担増。前後左右やジャンプしてみても大丈夫かチェックしましょう。 - 「重り」を入れて背負ってみた?重要!
空っぽのランドセルを試着しても意味がありません。ペットボトルなど2Kgくらいの重りを入れて、教材が入った状況をシミュレーション。 - フックは「外れる」安全機能付き?
自転車・バイク・自動車・電車の扉…想像するだけで恐ろしい巻き込まれ事故、引きずられ事故は未然に防げます。 - 肩ベルトに「防犯ブザー」の取り付けはできる?
とっさの時に対応できるように、利き手と反対側の肩ベルトに。塾用バッグなどに付け替えるさいに、取り外しが簡単かなども確認しておこう。 - 前後左右に「反射材」がついてる?重要!
デザイン性優先で反射材が不足しているランドセルに注意。360度どの角度からでもドライバーにいち早く発見してもらおう。 - 「A4フラットファイル」に対応している?
いまどき主流のA4フラットファイル幅約23cm対応モデル。(A4クリアファイル対応モデルは、幅が狭くA4フラットが入らない場合あり) - 錠前はお子様が「ロック」しやすいか?
錠前も各メーカー触ってみると違いがわかります。オートロック付きか、左右どちらにも回せるか、ケガ防止カバーは付いているか、などを確認。 - 「持ち手」ハンドルはついてる?
お子様は教室のロッカーにランドセルを入れるさい、持ち手がないとカブセを掴んでシワの原因に。大人にとっても持ち手ナシは不便です。 - 子どもが「主役」になってる?最重要!!
お子様にとってランドセルは小学生最初の大イベント。憧れていたお兄ちゃんお姉ちゃんになるための証でもあります。
ぜひお子様の意見や個性を尊重して、お子様の成長を見守ってあげてくださいね。