大手メーカーランドセルが安い!優柔不断な私でも3万円即決した買い方

    「なるべく安く買いたいけど、安いランドセルって大丈夫かな…」

    値段や見た目だけで決めてもいいものか、悩んでしまいますよね。

    ランドセルの「高い・安い」にはきっちり理由があって、安いものを買うのではなく良いものを安く買うことが重要。

    ここでは「お子様の身体への負担が少ないランドセルを安く買う方法」を紹介します。

    早く知りたい人は「2. ランドセルを安く買う方法」をご覧ください。

    家族みんながハッピーになるランドセル探しのお役に立てば幸いです。

    筆者プロフィールこの記事の筆者
    4児のママ兼ランドセルフィッターの「あや」です。
    お子様のからだへの負担が少ないランドセルの選び方や最新情報を発信しています。迷っている方、お悩み中の方は「フィッター厳選!ランドセル人気おすすめランキング」をぜひご活用ください。

    1. ランドセルの「高い・安い」で違う3つのこと

    ランドセルは安いもので1万円、高級品になれば10万円超え、とピンキリ。

    見た目はあまり変わらないのに「いったい何がちがうの?」という人のために、ランドセルの価格が決まる3つの要素を紹介します。

    1-1. 製造メーカー

    ネットで見つけた安いランドセルにこんな注意書きがありました。

    新品14,000円(中国製)
    製造上、細かな汚れやシワ糸のほつれが発生する場合がございます。ご了承下さい。

    いくら安くても「それって不良品じゃないの?」と思ってしまうランドセルなんて、子供に使わせたくないですよね。

    でもメーカーのホームページを確認しても、良いことばかり書いていて結局どれがいいのか迷ってしまいます。

    ランドセル認定証

    そんなときはランドセル工業会の「ランドセル認定証」がひとつの目安にはなります。

    ランドセル工業会が定めるランドセル規格
    1. すべての縫製が日本国内で行われ6年間の使用に耐え得るもの。
    2. 日本鞄協会発行の「信頼のマーク」を縫着したもの。
    3. 素材は皮革又は人工皮革とする。
    4. 形状はかぶせ部が本体を覆う長さで縦型であるもの。
    5. サイズは大マチ部分の内寸の縦(最高部)が31cm前後、幅が23cm前後であること。

    認定証付きランドセルの相場は4万円から。

    決して「認定証がない=粗悪品」ではありませんが、格安で有名なニトリの「わんぱく組」には認定証が付いていません。

    1-2. 素材

    ランドセルの大部分をしめる素材(皮革)は「安い・高い」に大きく関係してきます。

    素材価格重量耐久性耐水性お手入れ
    コードバン
    (天然皮革)
    10万円重い高い低い面倒
    牛革
    (天然皮革)
    5~7万円重い高い低い面倒
    人工皮革
    (クラリーノなど)
    3~6万円軽いやや高い高い簡単
    合成皮革1~3万円やや軽い低い低い簡単

    「軽くて丈夫で雨にも強い、汚れてもお手入れも簡単」が求められることから、現在ランドセルの約70%がクラリーノ製です。

    ランドセルの素材

    1-3. 機能

    セイバンランドセル ダブルピタッと設計

    パパママが小学生のころと比べると、最新のランドセルは機能面が激的に進化しています。

    同じメーカー、同じ素材なのに価格が異なるときは「安い商品の方は機能が少ない」と考えましょう。

    • 背負いやすさ機能:肩ベルトの立ち上げや湾曲や、背カン背あて留め具の改良で体にピッタリフィットして軽く感じる機能。
    • 安心・安全機能:強い力で引っ張られると自動的に外れるナスカンや前後左右の反射材。各パーツの品質、組み立て技術、修理保証。
    • 耐久・補強機能:型崩れしにくく元に戻る機能。細部の補強や傷や汚れに強く、お手入れが簡単な作り。
    • 快適機能:背中の通気構造、通気素材。クッション性が高い肩ベルトや背あてで体への負担を軽減する機能。
    • 使いやすさ機能:ワンタッチオートロック、上部の手持ちハンドル、防犯ブザー用フック、A4フラットファイル対応、など。

    2. ランドセルを安く買う方法

    ネット上には「安く買う方法」がたくさんありますが、おすすめは「アウトレット品(型落ち)」を「クレカ払い」すること。

    誰でも簡単に大手メーカーの良いランドセルを3万円台で購入できて、クレカポイントも還元されます。

    方法お得度難易度
    クレジットカード払い0.5~1%★★★★
    アウトレット品(型落ち)~52%★★★★★
    早割で購入する5~10%★★★★★
    金券ショップで商品券を購入1~2%★★★★
    オークションで探す~90%?★★★★★

    2-1. クレジットカードで支払う

    クレジットカードのポイント還元は大きなメリットですが、還元率は低く、価格そのものは割引されないデメリットもあります。

    ただし次で紹介する「アウトレット品(型落ち)」をクレカで購入すると2重にお得になります。

    2-2. アウトレット品(型落ち)を選ぶ

    ランドセルは毎年新商品が発売されるため、売れ残った前年度までのモデルは「型落ち品」として安く販売されます。

    流行に左右されない色やデザインを選べば、最新モデルと並んでもまったく見劣りしません。

    保存状態が確かで、確実に6年間修理保証がつくメーカー公式サイトのアウトレット品なら52%OFFのランドセルも探せます。

    ネットショップのトラブルに注意!

    型落ちのランドセルを探しています。Amazonや楽天市場は失敗しそうなので…
    ネットでしか売っていない無名メーカーで失敗した人が居ます。
    デザインを気に入り買ったら保証がなく、簡単に壊れ、修理費割高で結局買い直したそうです。

    最近ではブランドバッグのようにランドセルのコピー商品も出回ってるので、公式サイトでクレカ払いが安全に安く買う方法になります。

    2-3. 早割で購入する

    各メーカー/工房では早期割引・早期特典のキャンペーンを行っています。

    5~10%OFFなど割引き率も高めですが、6~7月の早い時期に決めなくてはならないため中級者向けの方法になります。

    実際に使う10カ月も前に購入するため、お子様の成長に合わなくなってしまったり、好みが変わってしまうリスクがあります。

    2-4. 金券ショップで商品券を購入して支払う

    金券ショップで全国百貨店共通商品券やこども商品券を購入してランドセルを買う方法もあります。

    しかし普段利用しない人は、店舗探しから始まり、オンラインショップなら送料、振込手数料にも気を配る必要があります。

    さらに金券ショップでの販売価格は約98~99%なので、手間の割にはそれほどお得にはなりません。

    2-5. オークションを利用する

    ヤフオクなどのオークションなら驚くほど安く買えるかもしれませんが、かなりの上級者向けです。

    そもそもランドセル選びで迷っているのに、新品中古や時期で落札価格が大きく変動するので素人には相場もわかりません。

    個人の出品者も多いので、説明とは違っていたり、保証が付いていなかったりとトラブルも多くなります。

    3. 最大約52%OFF「天使のはね」アウトレット

    セイバン公式オンラインストア

    セイバン公式オンラインストアでは型落ちモデルなら定価6~7万円のランドセルが30,000円から購入できます。

    毎年、8月後半くらいからアウトレットセールがスタートするので要チェック!人気商品から売り切れて行きます。

    機能性能は最新モデルとさほど大きな違いはないので、お好みのデザインやカラーで選んでOKです。セイバンについて詳しく知りたい人は下の記事をご覧ください。

    セイバン天使のはねが100倍わかるランドセルフィッターの解説

    4. 最大約44%OFF「フィットちゃん」アウトレット

    フィットちゃん公式オンラインストア

    フィットちゃん公式ストアでは、9~10月ころからアウトレットランドセルを購入可能です。

    フィットちゃんは、モデルごとの機能差が大きいので、「安ピカッ」「楽ッション」など、人気機能がついているかチェックしましょう。フィットちゃんランドセルについて詳しくは下の記事をご覧ください。

    5分でわかる!フィットちゃんランドセル総まとめ|特徴と欠点・注意点

    5. 最大約60%OFF「ふわりぃ」アウトレット

    ふわりぃ公式オンラインストア

    ふわりぃ公式ストアでは、アウトレットセールで30~60%OFFで購入できます。

    ここ数年で機能面が充実したので、型落ちモデルは機能をしっかり確認しないと機能不足のモデルを買ってしまうので注意です。

    6. お子様の負担を軽減するランドセルを選ぼう

    大人の体感で10kg

    中身の入った状態のランドセルは約3~5kgにもなり、大人なら10kgのお米を背負って平均片道36分を歩いているのと同じです。

    筋力が付いていない小学生にとっては大きな負担となり、腰痛になってしまう子もいます。※日テレNEWS24「ランドセルの中身、重すぎて腰痛に?

    小学生の腰痛増加は「脱ゆとり」の影響で教科書や教材が増え、ランドセルが重くなったのが原因のひとつと考えられます。※レタスクラブニュース「教科書が重すぎる!

    アメリカカリフォルニア州は「子どもに体重の10%以上の重さのバックパックを持たせないようにする法案」を可決。
    スペインのグラナダ大学は「重いリュックを持ち歩くと頭が悪くなるのではないか?」という研究結果を発表。

    ランドセル本体の重さは約1,100~1,400gあり、「できるだけ軽いものを…」と考えてしまいますよね?

    機能が増えるとパーツも増えるので重量は重くなりまが、単純に本体の軽さだけで選んでしまうと必要な機能が付いていない商品を選んでしまう恐れがあります。

    セイバンの軽く感じる機能

    大手メーカーは「軽く感じる機能」で、子どもの負担を20~50%軽減に成功しています。

    負担20%軽減

    仮に本体と教材の総重量が3kgなら、本体が重くても軽く感じる機能付きランドセルの方が負担が少ないことになります。

    天使のはね
    (セイバン)
    フィットちゃん
    (ハシモト)
    ふわりぃ
    (協和)
    • 肩ベルト立ち上げ
    • 3D肩ベルト
    • 肩ラクパット
    • 左右連動背カン
    • ぴたっこ
    • ひねピタ
    • せみの
    • 背中Wクッション
    • 中身がズレにくい
      (チルトプレート)
    • 肩ベルト立ち上げ
    • 湾曲形状肩ベルト
    • Wクッション肩ベルト
    • 左右非連動背カン
    • 肩ベルト立ち上げ
      (ふわりぃ背カン)
    • 筒状クッション肩ベルト
      (ふわりぃショルダー)

    選ぶときに「価格、色、デザイン」にプラスして「背負いやすさ機能」をチェックすると、グッと良いものが見つかります。下の記事をご参考にラン活を進めると、とてもスムーズです。

    2024ラン活はいつから?何を始めれば?|5分でわかる初心者向けマニュアル

    7. 迷ったときに試してほしい3メーカー

    当サイトがおすすめしているランドセルは次の3つです。

    • セイバン(天使のはね)」高機能・高性能・高品質の業界最大手。決められない人、失敗したくない人におすすめ。
    • フィットちゃん(ハシモト)」モデル・カラー・価格帯が豊富。たくさんの種類から選びたい人におすすめ。
    • モギカバン」背負いやすさも重視している工房系。本革・手縫い・匠の技を堪能したい人におすすめ。

    この3つのメーカーは「丈夫さ・軽く感じる機能・安全性・快適性・収納力」の面で、ランドセルフィッターが自信をもっておすすめできるレベルになっています。

    また、ランドセル貸し出しサービスがあるので、全国のどこのご家庭でも実際に試すことができます。

    どのメーカーやモデルを選ぶさいも、まずはご紹介した3メーカーと比べて良い点、悪い点を検討すると、ランドセル選びの質がグッと上がります。

    最高のランドセルに出会うためのチェックリスト
    PDFファイルダウンロードはこちら

    1. 軽く押して「型崩れ」しない?重要!
      ラン活チェックリスト01
      丈夫さ・頑丈さを比べるには、ランドセルを抱きかかえて少し力を加えてみよう。
    2. 内側に「金属」などがむき出しになっていない?
      ラン活チェックリスト02
      教材や指・爪が引っかかってケガしないかチェック。同時に底面を外して掃除できるかも確認しておこう。
    3. 肩ベルトや背あてなど「痛い」ところがない?
      ラン活チェックリスト03
      特にからだに直接触れる肩・腰・背中は要チェック。腕を振ったり、しゃがんだり、いろいろなポーズで試してみよう。
    4. 背あて・肩ベルトの「通気性・クッション性」は?重要!
      ラン活チェックリスト04
      小学生の通学時間(往復)の全国平均は47.3分。夏場の炎天下や、ランドセルの重量をカバーする快適性をチェック。
    5. 背中とランドセルに「すき間」はない?重要!
      ラン活チェックリスト05
      背中とランドセルの間にすき間ができる場合、軽く感じる効果はゼロだと思ってください。ベルト穴を調整して要確認。
    6. 正しい「姿勢」で背負えてる?
      ラン活チェックリスト06
      腰痛や猫背の原因にならないように、からだの線が傾いていないか、背中とランドセルの中心がそろっているかチェック。
    7. 動き回っても「ブレ」ない?
      ラン活チェックリスト07
      安定しないランドセルは重心もブレて負担増。前後左右やジャンプしてみても大丈夫かチェックしましょう。
    8. 「重り」を入れて背負ってみた?重要!
      ラン活チェックリスト08
      空っぽのランドセルを試着しても意味がありません。ペットボトルなど2Kgくらいの重りを入れて、教材が入った状況をシミュレーション。
    9. フックは「外れる」安全機能付き?
      ラン活チェックリスト09
      自転車・バイク・自動車・電車の扉…想像するだけで恐ろしい巻き込まれ事故、引きずられ事故は未然に防げます。
    10. 肩ベルトに「防犯ブザー」の取り付けはできる?
      ラン活チェックリスト10
      とっさの時に対応できるように、利き手と反対側の肩ベルトに。塾用バッグなどに付け替えるさいに、取り外しが簡単かなども確認しておこう。
    11. 前後左右に「反射材」がついてる?重要!
      ラン活チェックリスト11
      デザイン性優先で反射材が不足しているランドセルに注意。360度どの角度からでもドライバーにいち早く発見してもらおう。
    12. 「A4フラットファイル」に対応している?
      ラン活チェックリスト12
      いまどき主流のA4フラットファイル幅約23cm対応モデル。(A4クリアファイル対応モデルは、幅が狭くA4フラットが入らない場合あり)
    13. 錠前はお子様が「ロック」しやすいか?
      ラン活チェックリスト13
      錠前も各メーカー触ってみると違いがわかります。オートロック付きか、左右どちらにも回せるか、ケガ防止カバーは付いているか、などを確認。
    14. 「持ち手」ハンドルはついてる?
      ラン活チェックリスト14
      お子様は教室のロッカーにランドセルを入れるさい、持ち手がないとカブセを掴んでシワの原因に。大人にとっても持ち手ナシは不便です。
    15. 子どもが「主役」になってる?最重要!!
      ラン活チェックリスト15
      お子様にとってランドセルは小学生最初の大イベント。憧れていたお兄ちゃんお姉ちゃんになるための証でもあります。
      ぜひお子様の意見や個性を尊重して、お子様の成長を見守ってあげてくださいね。

    8. まとめ

    • ランドセルは「メーカー・素材・機能」で価格が決まる
    • 粗悪品やコピー品も出回っているので信用できるお店で買う
    • 大手メーカー公式のアウトレット品なら安く、安心して買える
    • 「軽く感じる機能」は子供の負担を20~50%軽減する

    ランドセル本来の目的は「荷物を運ぶ箱」です。背負いやすく負担の少ないものをお子様に選んでくださいね。

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