
「ラン活っていつからするの?」
「すぐに売り切れるって本当?」
「そもそもラン活って何なの?」
まわりはみんなラン活を始めていて、すでにランドセルを注文したママ友までいる。「私も早くしないと…。でも何から始めればいいの?」と焦っている。
そんなあなたに、ランドセルフィッターの私が「ラン活マニュアル完全版」をご紹介します。
最近のランドセル事情や先輩パパママさんたちの声を参考に、ラン活はいつから何をするのがベストか?を解説していきます。
また、ランドセルの選び方や注意点、購入時期ごとのメリットデメリットもまとめてあるので、失敗のないランドセル選びができるようになります。
お急ぎの方は「ラン活スケジュール」を読むだけでも、ラン活の質をグッと上げることができます。
この記事がお役に立てば幸いです。

4児のママ兼ランドセルフィッターの「あや」です。お子様のからだへの負担が少ないランドセルの選び方や最新情報を発信しています。迷っている方、お悩み中の方は「フィッター厳選!ランドセル人気おすすめランキング」をぜひご活用ください。
1. ラン活って何?いつから始めるの?
「ラン活」とは、小学校入学を控えたお子さまのパパママさんなどが、ランドセルを購入するために行う活動のことです。
最近のランドセルはデザインやカラーが豊富で、機能面も大きく進化しています。失敗しても買いなおしが難しいので、しっかり事前準備をして、たくさんの中からお子さまに合ったランドセルを選ぶことが「ラン活」の目的になります。
1-1. 最近のランドセル事情
最近のランドセルは、「入学19カ月前からカタログ申込がスタートし、入学の1年前から受注を開始する」という、とても早い流れになってます。
毎年、入学する新一年生は約100万人と上限が決まっているので、どのメーカーや工房も「できるだけ早くアプローチしたい」のもわかりますし、ネットやSNSで「急がないと売り切れるよ」という情報も多く、ラン活初心者の方は焦ってしまうかもしれません。
実際に、先輩パパママさんたちはいつごろランドセルを購入しているのでしょうか?
ランドセルの購入時期は「5月」がピーク
先輩パパママさんたちが「ランドセルを購入した時期」の調査では、5月のゴールデンウィーク前後が最も多く、夏休みがある8月が2番目に多い結果となっています。
定番モデルや高機能ランドセルをお望みの場合は、生産数が多い大手メーカー系「セイバン、フィットちゃん、ララちゃん、キッズアミ」などがオススメとなります。早期割引もあり、年中さんの夏休み前半くらいまで余裕をもって選ぶことができます。
ラン活開始は「春休み」、早い人は「年中の12月」にスタートしている
ランドセルの検討開始(=ラン活開始時期)は、年長さんの4月前後が最も多く、早い人は年中さんの12月以前にスタートしています。
年中ママ、とうとうラン活はじまったよー!
どこで買うかはほぼ決めてるけど、なんだか嬉しくなって資料請求しちゃった🌟笑 pic.twitter.com/MicaC0Anen— なっちゃん* (@kurumi_natchan) October 6, 2022
本当に売り切れちゃうの?
特に売り切れが早いのは鞄工房山本、黒川鞄、モギカバン、土屋鞄など、人気が高い工房のランドセルです。本数限定モデルや高級モデルは、発売開始初日に完売することも少なくありません。希望モデルにもよりますが、工房系は4月~5月には購入しておきたいところです。
週末は娘のラン活してきました。多分これで決まりかな。春から年長なのに、もうランドセル。人気のやつだと売り切れも早いらしく、これでもちょい出遅れ気味。気に入ったの見つかってよかったー。 pic.twitter.com/8YgYyd95cz
— となりのとろろ (@Takapiroon) March 21, 2022
セイバンやフィットちゃんなど、大手メーカーのランドセルも新作モデルや限定モデルは人気があるカラーから完売が目立ってきます。確実なのは4月~5月くらい、遅くとも7月~8月には注文したいところです。
オーマイガァー😫
息子の欲しいカラーの
ランドセル…売り切れが…😱😱😱
今年はグリーン系がはやっているんだろうか🫣🫣🫣
— のぞみん (@zudadandan) October 3, 2022
良くも悪くもケンティーの事ばかり考える一週間で、三女の希望のランドセル売り切れになってたぁ( 」´0`)」Oh nooo!!!
— みか🌹 (@mikatea_sz3) August 18, 2022
予約やキャンセル待ちはできる?
ランドセルはどのメーカーでも「予約=購入」となります。
とりあえず予約しておいてキープ、後からキャンセルというのはできません。確実に決まってから予約注文しましょう。
原則キャンセルがないため、キャンセル待ちもありません。
ただ、在庫の兼ね合いなのか理由わかりませんが、稀に完売していたはずの商品が復活していることもあります。店舗に問い合わせるのもひとつの手かもしれません。
2. ラン活スケジュール:5つのステップ
いざ、ラン活を始めようと思っても「いつから、何をすればいいの?」という方も少なくないはず。ここでは具体的なラン活スケジュールを5つのステップに分けてご紹介します。
各ステップのポイントをおさえておけば、初めてでも難しいことはありません。また、出遅れてしまった人でも、一般的な流れを把握して、順番通りに進めることで最短かつベストなラン活が行えます。
①年中さんの9月~12月「情報収集&カタログ請求」をしよう
どんなメーカーがあるのか?どんなランドセルがあるのか?まずは情報収集をしましょう。
ネットやSNS、職場やママ友・家族との会話、雑誌、テレビCM、ショッピングのついでに…etc、なんでもOK。普段の生活でちょっとだけランドセルを意識するだけで大丈夫です。
情報収集した中で気になったメーカーはすべてカタログ請求をしましょう。どのメーカーも【年中さんの9月~12月】に、新年度カタログ(現在の年中さん向け)の請求受付が開始されます。※カタログ請求は無料です
- 「セイバン(天使のはね)
」高機能・高性能・高品質の業界最大手。決められない人、失敗したくない人におすすめ。
- 「フィットちゃん(ハシモト)
」モデル・カラー・価格帯が豊富。たくさんの種類から選びたい人におすすめ。
- 「モギカバン
」背負いやすさも重視している工房系。本革・手縫い・匠の技を堪能したい人におすすめ。
また、当サイト評価基準で採点したランドセルランキングも参考にしていただくと、より充実したラン活を行うことができます。
おじいちゃんおばあちゃんがランドセルを買ってくれる場合は、この時点でザックリの購入時期や購入金額などを軽く伝えておきましょう。
ギャップ | むかし | いまどき |
---|---|---|
購入時期 | 入学の1~2か月前 | 入学の8~12カ月前 |
相場/購入価格 | 昭和40年 3,600円 昭和50年 10,000円 平成元年 28,000円 平成10年 35,000円 | 4万円未満 9% 4万円台 19% 5万円台 32% 6万円台 22% 7万円以上 17% |
素材 | 牛革が主流 | 人工皮革 7割 本革・その他 3割 |
カラー | 赤か黒 | 豊富 |
デザイン | シンプル | 豊富 |
世代間ギャップを徐々に解消しておくことで、いざ購入時期になって「買うのはまだ早い」「高すぎる」「女の子は赤、男の子は黒」「丈夫な牛革じゃなきゃダメ」などなどのトラブルを未然に防ぐことができます。
ラン活「情報収集」上級者向けテクニック
少し説明がややこしいのですが…
年中さんの冬から情報収集を始めることで、お子様の入学年度より1年古いモデルもチェックできます。
お子様の入学年度 | 1年古い(1年上の学年) |
---|---|
2024年モデル | 2023年モデル |
2025年モデル | 2024年モデル |
2026年モデル | 2025年モデル |
2027年モデル | 2026年モデル |
ほとんどのランドセルは毎年モデルチェンジするわけではなく、新作から数年間販売されます。※人気モデルは長めの期間、人気が低いモデルは短期間
また、年度の切り替え時などに、カラバリが増えたり、機能追加や収納力アップなど、改良が加えられるマイナーチェンジもあります。
つまり、お子様の入学年度モデルの販売がスタートしたときに「何がどう変わったか」違いがわかるので、大きな判断材用のひとつにできます。
各メーカー毎年2月くらいにホームページがリニューアルしてしまうので、お子様の学年用のカタログと、1学年上のカタログを同時に申し込んで見比べましょう。
メーカー別スケジュール目安
下の表は、1昨年前のデータをもとに作成しています。最新のスケジュールは公式ページでご確認ください。
メーカー | ![]() セイバン | ![]() フィットちゃん | ![]() キッズアミ | ![]() モギカバン | ![]() 羽倉 | ![]() 池田屋 | ![]() 萬勇鞄 | ![]() カバンのフジタ | ![]() アーティファクト | ![]() ララちゃん |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カタログ 受付開始 | 年中の 11月~ | 年中の 8月~ | 年中の 9月~ | 年中の 9月~ | 年中の 7月~ | 年中の 10月~ | 年中の 8月~ | 年中の 8月~ | 年中の 8月~ | 年中の 8月~ |
新作発表 | 年中の 2月~ | 年中の 2月~ | 年中の 2月~ | 年中の 2月~ | 年中の 12月~ | 年中の 2月~ | 年中の 12月~ | 年中の 1月~ | 年中の 2月~ | 年中の 2月~ |
カタログ 発送開始 | 年中の 2月~ | 年中の 3月~ | 年中の 2月~ | 年中の 1月~ | 年中の 12月~ | 年中の 1月~ | 年中の 12月~ | 年中の 2月~ | 年中の 3月~ | 年中の 1月~ |
予約受付 | 年中の 2月~ | 年中の 2月~ | 年中の 3月~ | 年中の 3月~ | 年中の 12月~ | 年中の 2月~ | 年中の 1月~ | 年中の 1月~ | 年中の 2月~ | 年中の 3月~ |
展示会 | 年中の 2月~ | 年中の 3月~ | 年長の 4月~ | 年長の 4月~ | 年中の 11月~ | 年中の 3月~ | 年中の 1月~ | 年中の 3月~ | 年中の 3月~ | 年中の 3月~ |
早期割引 | 年中~年長 2月~9月 | 年中~年長 2月~9月 | – | – | – | – | – | – | – | 年中~年長 3月~9月 |
第1次 注文ピーク | 年長の 4月~6月 | 年長の 4月~6月 | 年長の 4月~6月 | – | – | – | – | – | 年長の 4月~6月 | |
第2次 注文ピーク | 年長の 7月~8月 | 年長の 8月 | 年長の 7月~8月 | – | – | – | – | – | 年長の 8月 | 年長の 10月 |
アウトレット 在庫処分セール | 年長の 8月~ | 年長の 10月~ | 年長の 9月~ | – | – | – | 年長の 8月~ | – | – | 年長の 7月 |
売り切れが 目立ってくる | – | – | – | – | 年長の 6月~ | 年長の 7月~ | 年長の 8月~ | 年長の 6月~ | – | – |
②年中さんの1月~3月「候補の絞り込み」をしよう
年中さんの1月ころから新作カタログの配布が始まるので、ある程度どのメーカーにするか候補を絞り込みましょう。ポイントは下記になります。
- メーカーで絞る※モデルの絞り込みは不要です
- 候補数上限は、実物チェックできる数
- 最低でも2メーカーはピックアップする
まだこの時点では「このモデルの、この色」といった詳細な絞り込みはしなくても大丈夫です。店舗や展示会に行けば、他のモデルやカラーをたくさん見比べることができ、心変わりも十分考えられるからです。
逆に言えば、実物チェック&試着ナシでの購入はおすすめできません。そのため実物チェックできるメーカー数の範囲内で絞り込みましょう。
複数のメーカーを比較することで、「作りがしっかりしてるな」「収納スペースが大きい」「他と比べて重い」など、良くも悪くも新しい発見があります。少なくとも2メーカー以上推奨です。
実物チェック&試着は必須
- 肩が痛い、腰に金具があたって痛い
- 教科書を入れると想像以上に重い
- 背負ったときの姿勢が悪い
- 思ってたより荷物が入らない
- 傷・汚れが目立つ、型崩れした
- お手入れが面倒くさい
デザインやカラーが気にくわないならともかく、「痛い、重い」と訴える子供に無理に我慢させることはできません。フィットしないランドセルを背負い続け、猫背などの悪姿勢や、腰痛・肩こりになる小学生も増えています。
ラン活の本質は「買うこと」ではなく、「お子様にベストマッチするランドセルを選ぶこと」です。
③年中さんの2月~3月「実物チェックの予定」を組もう
ランドセルの実物チェックは、ほとんどが「展示会・直営店・取扱店」になりますが、ピークとなる4月~6月は混雑を避けるため「完全予約制」というメーカーも少なくありません。
取扱店や展示会そのものが少なかったり、お住まいから遠いケースもあるので、来店予約や日程調整など「②候補の絞り込み」が完了した時点で決めておくとスムーズです。
「ランドセル貸し出しサービス」を利用する場合も、先着順になることがあるので早めの申し込みを。また、貸し出しサービス開始時期が遅いメーカーもあるので、「せっかく借りたのに完売していた」とならないように事前に問合せておきましょう。
④年長さんの春「実物チェック」で比べてみよう
この時期になるとようやくランドセルに出会うことができます。嬉しさのあまり、子供もパパママさんもテンションが上がってしまいますが、冷静に下記を確認しましょう。
PDFファイルダウンロードはこちら
- 軽く押して「型崩れ」しない?重要!
丈夫さ・頑丈さを比べるには、ランドセルを抱きかかえて少し力を加えてみよう。 - 内側に「金属」などがむき出しになっていない?
教材や指・爪が引っかかってケガしないかチェック。同時に底面を外して掃除できるかも確認しておこう。 - 肩ベルトや背あてなど「痛い」ところがない?
特にからだに直接触れる肩・腰・背中は要チェック。腕を振ったり、しゃがんだり、いろいろなポーズで試してみよう。 - 背あて・肩ベルトの「通気性・クッション性」は?重要!
小学生の通学時間(往復)の全国平均は47.3分。夏場の炎天下や、ランドセルの重量をカバーする快適性をチェック。 - 背中とランドセルに「すき間」はない?重要!
背中とランドセルの間にすき間ができる場合、軽く感じる効果はゼロだと思ってください。ベルト穴を調整して要確認。 - 正しい「姿勢」で背負えてる?
腰痛や猫背の原因にならないように、からだの線が傾いていないか、背中とランドセルの中心がそろっているかチェック。 - 動き回っても「ブレ」ない?
安定しないランドセルは重心もブレて負担増。前後左右やジャンプしてみても大丈夫かチェックしましょう。 - 「重り」を入れて背負ってみた?重要!
空っぽのランドセルを試着しても意味がありません。ペットボトルなど2Kgくらいの重りを入れて、教材が入った状況をシミュレーション。 - フックは「外れる」安全機能付き?
自転車・バイク・自動車・電車の扉…想像するだけで恐ろしい巻き込まれ事故、引きずられ事故は未然に防げます。 - 肩ベルトに「防犯ブザー」の取り付けはできる?
とっさの時に対応できるように、利き手と反対側の肩ベルトに。塾用バッグなどに付け替えるさいに、取り外しが簡単かなども確認しておこう。 - 前後左右に「反射材」がついてる?重要!
デザイン性優先で反射材が不足しているランドセルに注意。360度どの角度からでもドライバーにいち早く発見してもらおう。 - 「A4フラットファイル」に対応している?
いまどき主流のA4フラットファイル幅約23cm対応モデル。(A4クリアファイル対応モデルは、幅が狭くA4フラットが入らない場合あり) - 錠前はお子様が「ロック」しやすいか?
錠前も各メーカー触ってみると違いがわかります。オートロック付きか、左右どちらにも回せるか、ケガ防止カバーは付いているか、などを確認。 - 「持ち手」ハンドルはついてる?
お子様は教室のロッカーにランドセルを入れるさい、持ち手がないとカブセを掴んでシワの原因に。大人にとっても持ち手ナシは不便です。 - 子どもが「主役」になってる?最重要!!
お子様にとってランドセルは小学生最初の大イベント。憧れていたお兄ちゃんお姉ちゃんになるための証でもあります。
ぜひお子様の意見や個性を尊重して、お子様の成長を見守ってあげてくださいね。
⑤「購入時期」は、大きく分けて3パターン
購入時期に関しては、下記3タイプにあわせ3パターンご紹介します。
- 【強いこだわり派】絶対ほしいランドセルがある、お目当ては決まっている人
- 【じっくり決めたい派】定番モデルの中からベストなものを選びたい人※筆者おすすめ
- 【お得に安く派】それほどこだわりはないけど、とにかく安いのがいい
購入時期ごとのメリットデメリットもあわせてご確認ください。
【強いこだわり派】は、発売日から5月までに購入
限定・新作モデルや制作本数が少ない工房系は、売り切れが早いです。「このモデルの、このカラー」とお目当てのランドセルが決まっていれば、遅くとも【年長さんの5月】までには注文しておきましょう。
特に超人気工房のプレミアムモデルは、販売開始当日に完売することがあるので、発売日に注文しないと手に入りません。※「早くラン活しないと売り切れるよ!」という情報元はこういうケースかもしれませんね(汗)
実物チェックを待っていたら完売しちゃうよ、というときは年中さんの時点で1学年上のモデルを試着しておくと安心です。型落ちモデルであっても、同じメーカーのランドセルであれば十分な判断材料にできるはずです。
【じっくり決めたい派】は、5月~8月までに購入
(限定やプレミアムモデルではない)定番モデルであれば【年長さんの5月~8月】を目安にランドセルを購入しましょう。時間にも気持ちも余裕をもって、冷静な判断ができることが大きなメリットでもあります。
ただし、人気が高い新作モデルは人気カラーから完売することもあります。焦ってほしくはありませんが、できるだけ早めのご注文が無難です。
例えば、超軽量約990gの「天使のはね スゴ軽エアー
【お得に安く派】は、早割やアウトレットセールがねらい目
ランドセルをとにかく安く購入したい人は、大手メーカーの割引を上手に利用するとお得です。早めに購入したい人は前半「早期割引」、大幅値下げを期待する人は「アウトレット・在庫処分セール」を検討しましょう。
早期割引 | アウトレット 在庫処分 | |
---|---|---|
開催時期 | 春から夏 | 秋以降 |
割引率 | 10%OFFくらい | 25~50%OFFくらい |
商品種類 | 豊富 | 不明 |
在庫 | 豊富 | 在庫限り・早いもの順 |
早期割引
セイバン・フィットちゃんでは、春から9月上旬にかけて10%OFFほどの「早期割引」を実施しています。また、ララちゃんオーダーランドセルについては「超早割(前期)・超早割(後期)・早割」の3つがあり、早ければ早いほど割引が大きいです。
また、「メルマガ登録で〇円オフクーポン」や「アプリダウンロードで〇円オフクーポン」など、さらにお得になるキャンペーンもあるので要確認。
アウトレット・在庫処分セール
展示品や型落ちモデルの「アウトレット」や売れ残り品の「在庫処分」は、最大50%OFFなど大幅値下げが魅力です。それでも在庫が余る場合は、さらに値下がりしていきます。
ただし、セール開催は購入ピークを過ぎた8月~9月以降と遅めで、開催されるまで商品内容がわからない、タイミングによっては売り切れる、というリスキーな面もあります。人気商品・人気カラーの場合は、11月末には完売し、その後の選択肢は不人気商品に絞られてしまいます。
また、セール品の場合でも6年間保証がしっかりついているか確認を忘れずに。
通販サイトは注意が必要
楽天やamazon・Yahooショッピングなどの通販サイトは、公式サイトより安く販売している場合がありますが、次の注意点があり、おすすめしていません。
- ニセモノや中国製など粗悪な商品がある
- 保管・管理状態が悪いショップがある
- 購入後の保証やアフターサービスがない
- メーカー保証を受けられない場合がある
- 現行モデルでも、1年以上前に製造された売残りのランドセルの場合がある
- 商品が届かない、間に合わないときに大きなトラブルになる
- ショップが閉店したら連絡の取りようがない
特にメルカリやヤフオクのような個人出品者の場合は、もっとリスクが高まります。
公式サイトや直営店は定価販売のイメージがありますが、早期割引やクーポン、購入特典も受けることができ結果的にお得で、何より安心です。
ランドセル購入時期ごとのメリット・デメリット
購入時期 | メリット | デメリット |
---|---|---|
年中さん ~3月 | ・お目当てのランドセルをほぼ確実に購入できる ・早期購入割引や購入特典を受けられる場合がある | ・試着や実物チェックが間に合わない場合がある※お子さまのからだも未熟 ・新作モデルの口コミやレビューは、ほぼない ・入学前にお子様の好みが変わってしまう場合もある |
【おすすめ】 年長さん 4月~6月 | ・お目当てのランドセルを購入できる可能性が高い ・展示会が多数開催され、試着・実物チェック・比較するチャンスが多い | ・希少モデルやオーダーメイドは完売し始める ・展示会や実店舗は混雑する※予約が必要な場合もある |
年長さん 7月~8月 | ・実際に購入した人たちの口コミやレビューを参考にできる ・夏休みお盆休みなど、家族の予定を合わせやすい | ・人気のランドセルは売り切れが目立ってくる ・展示会が少なくなり、終了しているメーカーもある |
年長さん 9月~12月 | ・アウトレット品や売れ残りセールを発掘できる ・実店舗の混雑を避けることができる | ・定番モデルも売り切れが目立ってくる ・展示会や期間限定ショールームは終了していることが多い |
年長さん 1月~3月 | ・小学校入学時に最も近い、お子さまの体形でフィッティングできる ・選べるモデルは限られるが、大幅値引きも期待できる最も安くなる時期 ※選ばなければランドセルが買えなくなることはない | ・納期がギリギリの場合があり、入学準備など忙しい時期でもある ・長い期間お子さまに気を持たせる ・実物を背負って、学校まで歩く練習は真冬 |
3. ラン活失敗事例
ここでは先輩ファミリーさんたちが、ラン活で思わぬ失敗をしてしまった事例をご紹介します。
3-1. 親が張り切りすぎてしまうケース
- 3時間もかけて展示会に来たのに、子どもは「黒だったらなんでもいい」と興味が薄い
- 必死で手に入れた10万円の高級ランドセルだったのに、子どもが粗末に扱う
- 私は職人手縫いの工房系、子どもはテレビCMでみたメーカー系ランドセルがいい、と意見が食い違う
「よいものを使わせたい」という親心は分かりますが、質感や高級感、ブランド、レア度などのステータスは、あくまで「大人目線」になります。
「大人が良いと思うもの」と「子ども本人にとって良いもの」は違う、ということですね。ラン活に対する子供と親の温度差にも注意が必要です。
3-2. 子供の意見を鵜呑みにしてしまうケース
- 「ピンクがいい」というので買ったのに、あとから「○○ちゃんが紫だから、私も紫がいい」と言われた
- 3年生になったらキャラクターランドセルが「恥ずかしい」と言い始めた
- クラスの男子に「女なのに黒のランドセル?」と色をからかわれた・いじめられた
- パステルカラーは汚れがすごく目立つ、もうちょっと濃い色にすればよかった
あんなに大好きだったアンパンマンを卒業したように、お子さまの好みがコロコロ変わってしまうのは普通のことで、成長の証でもあります。
大人はこのことを理解して、卒業する12歳までの6年間をしっかりイメージしてあげることが大事です。
3-3. ランドセルの比較が足りないケース
- ランドセルが合わず、腰痛になり腰椎分離症と診断された
- 教科書、上履、水筒、体操着…、ぜんぜん荷物が入りきらない
- 安いランドセルを買ったら、本当に安物でした(涙)
- 冬は下校時間が真っ暗になるので、反射材がなくて不安
「ランドセルなんて全部一緒でしょ」と思っている人ほど、実物を見て・触って・背負って比べてください。※最近は大人も試着できるメーカーが増えてます
パパママさんが子供の時代とは違い、最新ランドセルの進化は目からウロコです。種類は豊富、価格はピンキリ、機能差は大きいです。
3-4. お手入れ方法・無料保証内容の確認が足りないケース
- はっ水加工でも牛革ランドセルは水には弱い、雨が降る度にお手入れが面倒くさい
- メンテナンスフリーの本革なんてありません、ブラッシングやオイル・クリームで手入れしないとヒビ割れやシワ、めくれがでます
- ランドセルカバーを外したら、変色してカビが生えていた
- 刺繍糸がほつれたので修理にだしたら有料だった、使用に問題が無い傷は無料対象外だった
私(筆者)のようなズボラな人間はランドセルのお手入れは年一回するかしないか…汗。マメな人はともかく、お手入れが楽チンなのはクラリーノなどの人工皮革です。
また、最近では6年間保証は当たり前ですが、無料保証の範囲はメーカーそれぞれのため要確認です。
3-5. ラン活スタートが遅かったケース
- 近くで展示会があったみたいだけど、もう終わってた
- まだ大丈夫と思っていたら、お目当てのランドセルが売り切れていた
- 早割が終わっていて高い時に買ってしまった、しかもちょっと待てばセール品がでていた
- 焦って買ってしまったけど、後から調べたらもっと良さそうなのを見つけた
繰り返しになりますが、ラン活=「ランドセルを買う」ではなく、「お子様にベストマッチするランドセルを探す・選ぶ・買う」ことが正解です。そのため「そろそろ買おうかな」からラン活を始めてては間に合わないケースがあります。
買う時期が早い遅いにかかわらず、年中さんの冬くらいから「2. ラン活スケジュール」を始めることで失敗を防ぐことができます。
先輩ママ友に小学校の情報をリサーチするのも効果的です。
- ランドセル選びで重要視したこと、失敗したことは?
- ランドセル選びをいつ始めた?いつ購入した?
- 通学時間はどれくらいかかる?
- 小学校ではどんなカラーのランドセルが多い?
- 荷物はどれくらい?どんなものがある?
- アドバイスはある?
4. ラン活を成功するためのコツ3つ
コツ①とにかく販売員さんに聞きまくる!
販売員さんはランドセルのプロフェッショナルです。お子さまの体格や性格、好みの色・デザイン、通学時間、希望価格帯、不安や疑問をヒアリングし、あなた自身が気づいていない新たな可能性まで提案してくれます。面倒くさい客だと思われるくらい質問しましょう。
電話やメール問い合わせでもよいです。納得がいく答えが返ってきたら検討しましょう。※餅は餅屋ですね
ランドセルの知識がついてくると最初から具体的な質問をしがちですが、具体的な質問には具体的な答えしか返ってきません。
販売員さんとのファーストコンタクトは「私、全然わかりませーん」と素人感を出した方が、幅広い情報を引き出しやすいです。
「どんなランドセルをお探しで?」と聞かれたら、「どんなランドセルがあるの?」「どう選べばいい?」「他社と何が違うの?」と、質問を質問で返しましょう。会話の中から気になるキーワードを見つけ、深掘りしていくと思わぬ収穫があるかもしれません。
完売からの大逆転が、もしかしたら…!?
完売してしまったランドセルでも再入荷やキャンセル待ちができないか聞いてみましょう。デパートやショッピングモールなど、取扱店に在庫が残っていないか問い合わせるのも有効です。代替え候補として似ているモデルを提案してもらうのもアリです。
コツ②子どもに実物を背負わせて、大人が判断しよう!
最近のランドセルは「背負いやすさ機能」を重視するメーカーがほとんどで、私(筆者)もランドセル選びの重要ポイントとしています。
「背負いやすさ機能」はランドセルを正しい位置で背負うことで、軽く感じ、お子様のからだへの負担軽減・正しい姿勢づくりサポートの効果が期待できます。
例えば、セイバン天使のはねは業界でいち早く研究開発に取り組むリーディングカンパニーで、第三者機関による実証実験の結果も公開しています。
一方で、どれくらいの効果があるのか疑問なメーカーも見受けられるので、お子さまのからだにフィットするか?試着は必須です。この点は、販売員さんにフィッティングしてもらい、大人がしっかりと判断してくださいね。※「金具があたって痛い」などのイージーミスも防ぐことができます
そして、ランドセルの中身が重くなることで、コリ・腰痛になる子どもたちや、猫背などの悪姿勢が社会問題に。
それまでリュックサックしか背負ったことがない子どもにとって、背あてや肩ベルトがしっかりしたランドセルは背負いやすいと感じるのは当たり前です。2kgくらいの荷物を入れて、複数メーカーを試着して比べてみましょう。
コツ③「子どもが主役」が成功への近道!
ラン活は「子どもが主役」であることを忘れてはなりません。どんなに良いランドセルを見つけても、お子様が気に入らなければ家族はハッピーではありません。
- 焦らずじっくりと
- ある程度絞って選ばせる(レールを敷く)
- たっぷり時間をかける
- 時間を空けてクールダウン
次の動画は、親御さんに絶対に見てほしいです。時間がない人は1分経過ころから再生でもOKです。
極端に言えば、「コツ②子どもに実物を背負わせて、大人が判断しよう!」さえクリアすれば、あとは子どもが自由に決めたランドセルでも大丈夫です。
5. 迷ったときに試してほしい3メーカー
当サイトがおすすめしているランドセルは次の3つです。
- 「天使のはね(セイバン)
」高機能・高性能・高品質の業界最大手。決められない人、失敗したくない人におすすめ。
- 「フィットちゃん(ハシモト)
」モデル・カラー・価格帯が豊富。たくさんの種類から選びたい人におすすめ。
- 「モギカバン
」背負いやすさも重視している工房系。本革・手縫い・匠の技を堪能したい人におすすめ。
この3つのメーカーは「丈夫さ・軽く感じる機能・安全性・快適性・収納力」の面で、ランドセルフィッターが自信をもっておすすめできるレベルになっています。
また、ランドセル貸し出しサービスがあるので、全国のどこのご家庭でも実際に試すことができます。
どのメーカーやモデルを選ぶさいも、まずはご紹介した3メーカーと比べて良い点、悪い点を検討すると、ランドセル選びの質がグッと上がります。