「ランドセルの人気色は?」「子供が選んだ色を尊重するべき?」「無難な色の方がいいの?」と、ランドセルを何色にするか悩んでいませんか?
最近のランドセルはカラーバリエーションが増え、選択肢が広がった一方、色選びで迷ったり、選び方を間違えてあとで後悔してしまうご家庭が増えています。
そこでランドセルフィッターの筆者が、色の選び方のポイント、失敗しないコツをプロ目線で解説します。
このページを読めば、今年のトレンドや最新版ランドセルの人気色がわかり、お子さまにベストなランドセルを見つけることができるようになります。
この記事がお役に立てば幸いです。
4児のママ兼ランドセルフィッターの「あや」です。
お子様のからだへの負担が少ないランドセルの選び方や最新情報を発信しています。迷っている方、お悩み中の方は「フィッター厳選!ランドセル人気おすすめランキング」をぜひご活用ください。
1. ランドセル人気の色ランキング
まずは、最新のランドセル人気色を男女別にチェックしてみましょう。
1-1. 女の子向け人気カラー
女の子向けモデルは、カラバリ豊富で選択肢が広いのが特徴。昨年に続き「パープル系」が定番の1位。パステルカラーよりさらに淡いペールカラーや、くすみ色が新色トレンドで「ピンク系」「サックス系」「ブラウン系」も人気高。パールやメタリック、コンビカラーも多彩。
①パープル系
ここ数年、人気No.1のパープル系。パステルやパール、ラベンダー、ライラックなど、色合いも様々。大人気カラーとあって、ほとんどのランドセルにパープル系がカラバリされているので、色から選んでも、デザインから選んでもOKです。
詳しくは下の記事「パープル系ランドセル」で解説しています。
②ピンク系
昨年3位から2位へランクアップしたピンク系。もともとの人気の高さにプラスして、パール、パステル、ビビット、カシス、くすみピンクなど、圧倒的な選択肢の広さで、購入者の割合が15%→24%へグッと増加。
詳しくは下の記事「ピンク系ランドセル」で解説しています。
③サックス系
5位→3位に急浮上したサックス系。プリンセス人気も後押しになり、氷をイメージさせるミント系や、海をイメージさせるアクア、マーメイドなど。パステル調の水色から、主張しすぎない曖昧な色あいが主流に。
④ブラウン系
おしゃれの定番ブラウン系。上品で知的なイメージのキャメル色や、こだわり派におすすめメイプル、ブラウン。人気急上昇中のベージュなどがあります。
⑤レッド系
昨年2位から大幅ランクダウンのレッド系。赤色といってもビビット、カーマイン、チェリー、ローズ、ボルドーなど選択肢は広い。昔の赤と比べ、格段に鮮やかです。
2024年度おすすめ「ニュアンスカラー(くすみ色)」
最近、ファッションやインテリア・雑貨などで注目されている「ニュアンスカラー」がランドセル界でも人気です。
パステルカラーに少しグレーを混ぜたような色合いで、各ランドセルメーカーが続々とニュアンスカラーの新色を投入しています。
彩度が低めの落ち着いた大人っぽい印象で、低学年でもしっかり可愛く、高学年になってもオシャレ。
1-2. 男の子向け人気カラー
男の子向けモデルは、毎年ダントツで「ブラック系」が1位。ステッチやフチなどにブルー・レッド・グリーンなどのアクセントカラーが入ったランドセルも人気が高い。また、背中や肩ベルト裏は白色が多いですが、ブラックやブルーの配色のタイプは印象がガラリと変わります。
①ブラック系
圧倒的大差でトップのブラック系。背あてカラー、アクセントカラー、装飾も充実し、個性も出しやすい。本体色ブラックに、ブルー系のコンビカラーの人気も高い。
②ネイビー系・ブルー系
ブラックに続くカラーは、ネイビー系・ブルー系。黒に近いダークカラーからライトトーンやメタリック調も。お子さまの個性にも合わせやすい。
2024年度おすすめ「グレー系・シルバー系」
ハイセンスなグレー系。上品かつ遊び心も感じるダークグレー、アクティブな印象のマニッシュグレー。
個性が光るシルバー系。パールメタリック調やカーボン調の生地を使ったランドセル。見る角度や光の当たり方で、違った印象を楽しめます。
2. 今年のランドセルトレンドは「色のジェンダーレス」
「男の子は黒、女の子は赤」というのは過去の話で、最近のランドセルは男女ともに色とりどりです。
ただ、どうしても「男の子の色、女の子の色」という固定観念が大人にも子供にもあり、自由な色選びをあきらめているご家庭も少なくありません。
性別による色分けはなくした方がよい、と考えるのはランドセルメーカーも同じ。そこで、色に対する世間のイメージを変えるため、男女ともに選びやすい色やデザインを新提案するメーカーが増えています。
余計なことを考える必要なく、誰でも好きな色のランドセルを選べる時代になりつつあります。
3. ランドセルの色の選び方
ランドセルの色を選ぶときは、低学年から高学年まで使用する6年間を考慮して、次のポイントに注目してみてください。
- 色の決定権
- 好みの変化
- お手入れのしやすさ
- 実物の確認
色の決定権
子どもが選んだ色と、親が希望する色が違うことはよくありますが、最終的な判断は子どもに任せましょう。
親は子どものことを想ってのことですが、結果的に親の意見を押し付けたかたちとなり、あとからトラブルになるケースは少なくないです。
次の動画は、親御さんに絶対に見てほしいです。時間がない人は1分経過ころから再生でもOKです。
ランドセルの主役は子どもです。本人が選んだ色であれば、長く大切に使ってくれます。
下記は先輩ファミリーさんたちが購入の際に重要視したポイントです。半数以上が「子供の好きな色だった」と回答しています。
- 50.2%:子供の好きな色だった
- 37.5%:デザインがよかった
- 22.5%:軽かった
- 20.9%:丈夫で壊れにくそうだった
- 20.3%:フィット感があり、背負いやすそう
- 17.3%:機能がよかった
- 16.5%:価格がよかった
- 16.2%:国産のメーカーだった
- 15.1%:有名なブランドだった
- 14.4%:修理などの保証サポートがあった
好みの変化
子どもは小学校生活で心も身体も大きく成長します。そのため、好みが変わることはもちろんありますし、それが普通です。
特におしゃれ意識が強い女の子は、流行に敏感で、まわりからの影響も受けやすいです。
一時的な流行りカラーや、好みがハッキリ分かれそうな個性的な色・珍しい色のランドセルは、高学年でも使えるか慎重に検討しましょう。
また、まわりから浮かないように、ママ友から情報を集めたり、子どもが通う学校の登下校の様子をチェックしてみるのも良いでしょう。
お手入れのしやすさ
白や水色など薄い色のランドセルは、濃い色と比べるとどうしても汚れが目立ちやすいです。
できるだけ手間をかけたくない人は、お手入れが簡単な人工皮革のランドセルがおすすめです。
- 人工皮革:クラリーノ、アンジュエール、ベルバイオ、など
- 天然皮革:牛革、コードバン、豚革(内装)
実物の確認
最近は微妙な色合いのランドセルが増えているので、光の当たり具合いや反射で印象が違ったりすることがあります。
カタログやホームページである程度絞り込んだら、実物のランドセルの色をチェックしておくを安心です。
お近くに取扱店がないときはランドセル貸し出しサービスを利用しましょう。ランドセルの選び方については次の記事を参考にしてください。
4. ランドセルのおすすめメーカー
ランドセルはメーカー選びが重要です。信頼できるメーカーから希望のランドセルをみつけましょう。
業界大手の「セイバン」は、高機能かつ価格帯に応じた多彩なラインナップが魅力。天然皮革であれば、背負いやすさも重視している工房系「モギカバン」がおすすめです。
メーカー | 価格帯 軽さ おすすめ素材 おすすめモデル | 背負いやすさ 機能性 収納力 | ポイント |
---|---|---|---|
セイバン | 39,600~93,500円 990~1,550g 人工皮革 (クラリーノ、アンジュエール) | ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ | おすすめ! 元祖「子どものからだを第一に考えたランドセル」 ラン活初心者も安心!かゆい所に手が届くサービス5つ 「全学年シェアNO.1」天使のはね(背負いやすさ・負担軽減・姿勢づくりサポート効果) |
フィットちゃん | 40,700~90,200円 1,050~1,410g 人工皮革 (クラリーノ) 最もおすすめ | ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ | 安心・楽チン・快適な3つの特別機能 かなりお得な「オーダーメイド」限定1,000本 製造は3大メーカーのひとつ「(株)ハシモト」 |
キッズアミ | 50,600~121,000円 1,030~1,650g 人工皮革 (クラリーノ) | ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ | 大容量なのに軽くて丈夫 安全・安心機能は全モデル標準搭載 「ママ目線でのキッズアミ」完全実現 |
モギカバン | 55,000~198,000円 1,230~1,690g 天然皮革 (牛革スムース/ボルサ) | ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ | おすすめ! 熟練職人による一針入魂の「手縫い」 カバン専門店ならではの「上質な革」 匠の技「アメ豚一枚通し」仕立て |
羽倉 | 52,800~110,000円 1,235~1,470g ハイブリッド (耐性牛革/コードレ) 最もおすすめ | ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ | カラーバリエーション24色「はくらいろ」 羽倉最大の特徴「鋲なしフラップ」 「コバ塗り」「菊寄せ」「0番糸×ひし針」 |
池田屋 | 51,000~98,000円 1,100~1,300g 天然皮革 (防水牛革) 最もおすすめ | ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ | 業界トップクラスの「強度」 ザーザー降りでもケタ外れの「防水力」 業界最強「完全無料修理」の6年間保証 |
萬勇鞄 | 55,000~101,200円 1,250~1,500g 人工皮革 (-) | ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ | 背負いやさ機能を重視する工房系 バリエーション36億通り以上オーダーメイド ハイブリッド構造で軽量化 |
カバンのフジタ | 55,000~98,000円 1,150~1,500g 天然皮革 (牛革シボ山形レザー) | ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ | 背負いごこち「見える化」が高評価! 全モデル共通の「容量・強度・防水力」 売れ筋!光るランドセル「ゆめピカ」 |
アーティファクト | 71,500円 1,270~1,320g 人工皮革 (クラリーノ) | ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ | 唯一無二のハイセンスなデザイン フィットちゃんハイグレード「高機能・高品質」12個 悩まず選べる「価格・サイズ・機能」全モデル共通 |
ララちゃん | 58,300~96,800円 1,260~1,420g 人工皮革 (ベルビオ5) | ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ | 背負いやすいと高評価「マジかるベルト」 組み合わせ100億通り以上オーダーメイド 抗ウイルス抗菌ランドセル「ベルビオ・5」 |
ランドセルの人気ランキングはこちらでまとめています。
5. 比較してほしい人気3メーカー
当サイトがおすすめしているランドセルは次の3つです。
- 「セイバン(天使のはね)」高機能・高性能・高品質の業界最大手。決められない人、失敗したくない人におすすめ。
- 「フィットちゃん(ハシモト)」モデル・カラー・価格帯が豊富。たくさんの種類から選びたい人におすすめ。
- 「モギカバン」背負いやすさも重視している工房系。本革・手縫い・匠の技を堪能したい人におすすめ。
この3つのメーカーは残念ながら男の子用のパープルランドセルは取り扱っていませんが、「丈夫さ・軽く感じる機能・安全性・快適性・収納力」の面で、ランドセルフィッターが自信をもっておすすめできるレベルになっています。
また、ランドセル貸し出しサービスがあるので、全国のどこのご家庭でも実際に試すことができます。
どのメーカーやモデルを選ぶさいも、まずはご紹介した3メーカーと比べて良い点、悪い点を検討すると、ランドセル選びの質がグッと上がります。
PDFファイルダウンロードはこちら
- 軽く押して「型崩れ」しない?重要!
丈夫さ・頑丈さを比べるには、ランドセルを抱きかかえて少し力を加えてみよう。 - 内側に「金属」などがむき出しになっていない?
教材や指・爪が引っかかってケガしないかチェック。同時に底面を外して掃除できるかも確認しておこう。 - 肩ベルトや背あてなど「痛い」ところがない?
特にからだに直接触れる肩・腰・背中は要チェック。腕を振ったり、しゃがんだり、いろいろなポーズで試してみよう。 - 背あて・肩ベルトの「通気性・クッション性」は?重要!
小学生の通学時間(往復)の全国平均は47.3分。夏場の炎天下や、ランドセルの重量をカバーする快適性をチェック。 - 背中とランドセルに「すき間」はない?重要!
背中とランドセルの間にすき間ができる場合、軽く感じる効果はゼロだと思ってください。ベルト穴を調整して要確認。 - 正しい「姿勢」で背負えてる?
腰痛や猫背の原因にならないように、からだの線が傾いていないか、背中とランドセルの中心がそろっているかチェック。 - 動き回っても「ブレ」ない?
安定しないランドセルは重心もブレて負担増。前後左右やジャンプしてみても大丈夫かチェックしましょう。 - 「重り」を入れて背負ってみた?重要!
空っぽのランドセルを試着しても意味がありません。ペットボトルなど2Kgくらいの重りを入れて、教材が入った状況をシミュレーション。 - フックは「外れる」安全機能付き?
自転車・バイク・自動車・電車の扉…想像するだけで恐ろしい巻き込まれ事故、引きずられ事故は未然に防げます。 - 肩ベルトに「防犯ブザー」の取り付けはできる?
とっさの時に対応できるように、利き手と反対側の肩ベルトに。塾用バッグなどに付け替えるさいに、取り外しが簡単かなども確認しておこう。 - 前後左右に「反射材」がついてる?重要!
デザイン性優先で反射材が不足しているランドセルに注意。360度どの角度からでもドライバーにいち早く発見してもらおう。 - 「A4フラットファイル」に対応している?
いまどき主流のA4フラットファイル幅約23cm対応モデル。(A4クリアファイル対応モデルは、幅が狭くA4フラットが入らない場合あり) - 錠前はお子様が「ロック」しやすいか?
錠前も各メーカー触ってみると違いがわかります。オートロック付きか、左右どちらにも回せるか、ケガ防止カバーは付いているか、などを確認。 - 「持ち手」ハンドルはついてる?
お子様は教室のロッカーにランドセルを入れるさい、持ち手がないとカブセを掴んでシワの原因に。大人にとっても持ち手ナシは不便です。 - 子どもが「主役」になってる?最重要!!
お子様にとってランドセルは小学生最初の大イベント。憧れていたお兄ちゃんお姉ちゃんになるための証でもあります。
ぜひお子様の意見や個性を尊重して、お子様の成長を見守ってあげてくださいね。